テレビCMでよく目にする「トクホ」。
「血糖値の上昇を抑える○○」こんなフレーズを聞いた方も多いのではないのでしょうか?
そこで、こんな疑問が…
「なぜ、血糖値が上がってはいけないの?」
食後、血糖値が上がること自体は正常です。
血糖値が上がると、血糖値を一定に保つようすい臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げます。
血糖値が上がりやすい食べ物を一度にたくさん食べ、それを長期間日常的に繰り返すと…
インスリンを分泌するすい臓が疲れてしまい、血糖値を下げる働きが悪くなってしまいます。
血糖値が高い状態が続くと…
糖尿病はもちろん、高血圧・肥満・ドロドロ血などのリスクが高まります。
血糖値の上昇率 = GI値 と言います。
GI値の高い食べ物としては、お米、うどん、パスタなどがあります。
日本人の主食であるお米。
お米の主成分である「でんぷん」を大きく分けると、アミロペクチンとアミロースから構成されます。
アミロペクチンを多く含むと?
日本人好みと言われる甘さを感じ、粘りがあるのが特徴で、もち米はアミロペクチン100%。
おいしい反面、GI値が高くなっています。
アミロースを多く含むと?
日本人好みの軟らかくて粘りのあるお米とは反対の特徴を持ち、粘り気が少なく、パラパラとした食感で、
チャーハン・ピラフ・リゾットなどに向いています。
メリットとしてGI値が低く、血糖値の上昇が穏やかで、体にやさしいお米です。
体にやさしいアミロースが多く含まれ、GI値が低いお米 機能性米「越のかおり」のレシピ開発が12月中旬 新潟大学で行われました。
主催は「越のかおり」など、機能性農作物の活用・普及を目的とする機能性農作物活用促進協議会。
ムサタンからは、健康栄養専攻 長島先生と2名の学生が参加しました。
長島先生もちょっとお手伝いし…
2年生の学生が作ったのは… イタリアンライスサラダ
1年生の学生が作ったのは… ライスコロッケ
ムサタン以外にも、他大学の学生や先生方も試作づくりを行いました。
試作後、ポイントなどを発表しました。
その後は皆で試食…
体にやさしい。しかしちょっとクセのある高アミロース米「越のかおり」を美味しく食べる方法をこれからも研究していく長島先生&学生たち。
低GIの食事をスポーツ栄養に活用するのが長島先生の目標です。
この日は中間報告会。この日のレシピを元に、3月にはプロの料理人がライスコロッケを作る予定です。
よく耳にすることですが、食事は野菜から…
野菜から食べることにより、高アミロース米と同様、血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。
トランプ新大統領はアメリカファースト!
小池都知事は都民ファースト!
体にやさしい食事はベジファースト!
食事の順番や高アミロース米を活用し、「体にやさしい食事」を心がけてみてくださいね。
長島先生の研究はこれからも続きます。